冷蔵庫の故障は突然やってきます。壊れてしまえば、迷っている暇もなく買い替えが必要になり、避けられない大きな出費です。
家電量販店で冷蔵庫を購入しようとすると、サイズにもよりますが30万円前後はかかるもの。いきなり30万円となれば家計への負担はかなり大きいです…。
そんなときに現れたのがドコモの勧誘員。「今なら10万円ほど値引きできますよ!」と声をかけてきます。10万円引きと言われればインパクトは絶大で、思わず契約してしまいそうになりますが……。
今のスマホは楽天モバイルを利用。利用料金はこれぐらい
僕が使っているスマホはiPhoneです。本体代金は一括で支払ってしまったので、毎月の料金には上乗せされません。
通信は楽天モバイルを2台契約していて、家族割を利用中。データは1台あたり3GB前後しか使わないので、月額は1台あたり996円。さらに楽天ポイントも少しつくので、1,000円を切る金額で使えています。これって本当にありがたいんですよね。
通話も「楽天リンク」アプリを使えば国内通話は無料。正直「電話なんて今どきそんなに使わないよな」と思っていたのですが、
- お店に予約の電話を入れるとき
- 職場にちょっと確認の電話をするとき
など、意外と細かい場面で電話をすることがあります。そういうときに無料通話があるのはやっぱり助かります。もし普通に通話料を払っていたら、毎月数百円以上は確実にかかっていたと思います。
ドコモで10万円割引してもらうために必要と言われたこと
冷蔵庫を購入してテーブルに案内されたときに、ドコモの営業の人が近づいてきました。
「今なら大きく割引できますよ!」と案内され、詳しく話を聞いてみることに。
楽天モバイルからNTTドコモに乗り換えると、数万円の値引きが受けられるというのは理解できます。けれど、そこからさらに割引を重ねて「10万円引き」にするためには条件がありました。
それが インターネット回線をドコモ光に変更すること。
つまり、スマホのキャリアをドコモに変え、さらに自宅のネットもドコモ光にまとめる。その2つをセットで契約することが、10万円値引きの条件だったのです。
楽天からドコモに変更したときの料金の説明は…
僕が楽天モバイルでは月に3GB程度しか使っていないことを伝えると、案内されたのは「ドコモmini」という料金プランでした。月に4GB使えて月額2,500円。
正直、**「楽天よりかなり高いやん!」**と思わずツッコミたくなりました。
そこで営業さんが続けたのが割引の説明。
- dカードを作れば毎月500円割引
- ドコモ光とセットにすればさらに1,100円割引
合わせて月1,600円の割引になるので、最終的にスマホ代は月900円になるという案内でした。聞いただけなら確かに安そうに見えます。
でも問題はインターネット回線。
僕は今、フレッツ光+OCNで月額5,181円。これをドコモ光に変えると月額5,940円。つまり、実際は760円も高くなるんです。
ところが営業さんはそこを「今と変わらないですよ~」と説明してきました。完全に誤魔化しです。
さらに怖いのは、インターネット契約には2年縛りがあるという点。更新月以外に解約すると5,500円の違約金が発生します。ですが、その大事な説明は一切ありませんでした。
dカード割引の説明も不十分。月額料金が高くなる可能性も…
dカードを作れば毎月の料金が割引される――そう説明を受けました。確かにdカードは年会費無料で使えるクレジットカードですが、僕は正直「いらないカードを増やすのはリスク」だと思っています。なので、その時点で「作ってみようかな」とは思いませんでした。
さらによく聞いてみると、500円割引はキャンペーン期間中だけ。
「キャンペーンはいつまで続くのか?」という肝心な説明はなく、終了後は割引額が**-200円**に減ってしまう仕組みでした。
そうなると、スマホの利用料は月額1,100円。結局、楽天モバイルより高くなってしまいます。
このあたりの説明が一切なかったのは本当に不信感しかありません。お得な部分だけ強調するのではなく、損する可能性もきちんと伝えてほしいものです。
余談ですが僕が考える複数のクレジットカードを持つリスク
① 管理がめんどくさい
カードが増えると明細をチェックする手間も増えますし、支払先もややこしくなるんですよね。普段使わないカードほど確認を忘れて、不正利用に気づくのが遅れる…なんてこともありそうで怖いです。
② 信用情報に響くこともあるらしい
短期間に何枚も作ると「この人お金に困ってるの?」と金融機関に見られる可能性があるとか。日本ではそこまで厳しくないみたいですが、住宅ローンや車のローンを考えるなら余計な心配は増やしたくないです。
③ 年会費があとからかかるかもしれない
最初は「年会費無料!」って言ってても、実際は「年間◯万円以上使えば無料」とか「キャンペーン中だけ無料」とか条件付きの場合があります。条件を外れると結局お金がかかってしまうリスクがあるんですよね。
④ 情報を預ける先が増える
カードを作れば当然、個人情報や口座情報を登録することになります。もしカード会社が情報漏洩したら…と考えると、枚数が多いほどリスクも増える気がします。
10万円の家電の値引きはメリットだけど…実際の値引き額は違う
10万円の値引きを受けるためには、夫婦二人でスマホをドコモに変更する必要がありました。そのときに発生するのが事務手数料。
- スマホのキャリア変更:3,850円 × 2台 = 7,700円
- ドコモ光の事務手数料:4,950円
- フレッツ光の解約手数料:4,521円 + 2,400円
合計で 19,571円 の費用がかかる計算です。
つまり実際には、10万円の値引きといっても差し引きすると約8万円の値引き。
「10万円引きです!」と営業さんは言ってきましたが、そこまで単純な話ではありません。
しかも、解約手数料に関しては説明が一切なし。事務手数料の話はありましたが、最終的にどれぐらいお得になるのか――その全体像は説明されませんでした。
楽天モバイルよりドコモminiが得とは思えない。
楽天モバイルは1プランだけなので、とてもシンプルでわかりやすいです。3GBまでなら980円、家族割を使えば880円で使えます。さらに、どうしても高速通信が必要になったときも、プラン変更なしでそのまま20GBまで、さらには無制限まで使えるんです。
加えて「楽天リンク」アプリを使えば国内通話が無料。お店に予約の電話をしたり、職場に確認を入れたりと細かい電話をする機会は意外と多いので、この無料通話のおかげで毎月数百円から数千円は確実に得しています。
一方でドコモminiは4GBまでしか使えません。もし10GBに増やそうとすると料金的に損になるだけで、「ドコモに変えてよかった!」と思える場面はなさそうです。しかも通話料は別にかかってしまいます。
さらに、ネット料金まで上がることを考えると、月々の負担は1,000〜2,000円増える計算。やっぱり僕にとっては楽天の方が圧倒的に使いやすいし、経済的だと感じました。
とりあえずドコモに変えてすぐに楽天モバイルに戻すとしたら
「家電の割引を受けるために、とりあえずドコモに変えて、あとで楽天に戻せばいいんじゃないか?」――一瞬そう考えたんです。そこで実際にかかる費用を計算してみました。
まず、ドコモに加入してネットをドコモ光に変えるときに発生する費用が 19,571円。
そして、もし1年以内にドコモから楽天に戻す場合、スマホ1台あたり違約金が1,100円。2台分で 2,200円。ただし楽天に乗り換えるときの事務手数料は無料です。
インターネットについては2つの選択肢があります。
- そのままドコモ光を使い続ける → 毎月約700円プラス
- 元の回線(フレッツ光+OCN)に戻す → 解約手数料5,500円
僕の場合、フレッツ光は長期割のおかげでかなり安くなっています。なのでドコモ光に変えると毎月700円高くなるだけでなく、長期割の特典を捨てることにもなります。これを10年続けると、今より約85,000円も多く支払う計算。長期的に見るとまったく得ではありません。
さらに、いらないdカードを解約する手間まで増える…。
10万円の値引きに目がくらんですぐにその話に乗ったらいいことはなし
正直なところ、勧誘員は僕らの生活のことを本気で考えてくれているわけではありません。彼らにとって大事なのは契約件数であり、そこでもらえるインセンティブです。だから「お得ですよ!」と言っていても、それが本当に僕らにとって得かどうかは別の話です。
こちらの利用状況をちゃんと理解して、心から得になるプランを提案できる人なんて、ごく一部だと思います。むしろ、知識がない人ほど結果的に損をしてしまう可能性が高いと感じました。
確かに10万円の値引きは魅力的です。でも、そのためにスマホやネットを乗り換える手続きに時間がかかり、解約手数料や条件次第では結局「思ったほど安くなっていない」ということになりかねません。
もしどうしても特典を受けたいなら、一度契約して7〜8万円分の値引きだけ受け、あとで自分で調べて元に戻す、あるいはネット回線を見直してさらに安くする――そういうやり方もアリだとは思います。
でも、営業トークを聞いてその場で飛びつくのはおすすめできません。冷静に計算して、自分にとって本当に得かどうかを判断することが大事だと思います。
電波の問題がなければ、僕は結局楽天モバイルと楽天カードの組み合わせが一番シンプルで安いと感じました。気になる人は公式ページをチェックしてみてください。