MENU

太陽光発電10年後に関西電力からはぴeセットストレジの案内|蓄電池リースはお得か?

太陽光発電をつけてからもう10年。
うちの場合、最初は1kWhあたり38円で電気を売れてたのに、今ではたったの8円…。
ここまで下がると「え?これどうしたらいいの?」って正直困ってしまいます。

トヨタホームなら豊田通商を通して、少し高く買い取ってくれる仕組みもあるみたいなんですが、実際のところはやっぱり「余った電気をどう使うか」がポイントなんですよね。

で、よく聞くのが蓄電池。
昼間に余った分を貯めておいて、夜のリビングタイムに使えれば確かに電気代は助かるんです。
ただ、蓄電池って値段がめちゃくちゃ高いから、簡単に「買おう!」とはならないんですよね…。
元が取れるかどうかも分からないし。
もちろん災害時の備えには安心だけど、普段使いの経済メリットとなると悩ましいところ。

そんなときに関西電力から届いた一通の手紙。
「蓄電池、貸しましょうか?」っていうサービス案内で、名前は 『はぴeセット ストレジ』
ちょっと気になったので、今回はそれについて書いてみます。

目次

関西電力のはぴeセットストレジってどんなプラン

関西電力が提供する 電気料金の定額プラン蓄電池リース を組み合わせたサービスです。

  • 契約期間は 15年間
  • 毎月の電気代は「定額分+使いすぎた分」
  • 太陽光や蓄電池の導入は 初期費用0円から可能
  • 契約満了後は、設置した蓄電池を 自分のものにできる

つまり「電気代を予算化しやすい」「高額な蓄電池をリースで導入できる」という点が特徴です。

プランの種類と料金

家庭の電気使用量に合わせて、4つのプランが用意されています。

プラン基本電気利用料基本料金(税込)超過分の単価
SSプラン~100kWh約17,220円約26.8円/kWh
Sプラン~200kWh約18,720円約25.3円/kWh
Mプラン~400kWh約22,220円約22.3円/kWh
Lプラン~600kWh約26,120円約20.9円/kWh

👉 普段の電気使用量がどのくらいかで選ぶ必要があります。
少なめの家庭ならSSプラン、多めに使う家庭ならMやLプランが安心です。

リースできる蓄電池の容量

  • 標準容量:6.5kWh(基本料金に含まれる)
  • オプション容量
    • 7.7kWh(シャープ製) → +550円/月(税込)
    • 9.8kWh(長州産業製) → +2,090円/月(税込)
  • 全負荷対応型:停電時には家全体に電気を供給できるタイプ

👉 高額になりがちな蓄電池を、初期費用をかけずに導入できるのが「はぴeセット ストレジ」の大きなポイントです。蓄電池の容量が上がるとオプション料金が追加されます。

はぴeセットストレジは蓄電池と合わせて得になる?

家庭用蓄電池は欲しいけれど、「結局いくらかかるの?」というのが一番気になるところですよね。
エディオンのサイトで調べてみたところ、オムロンの全負荷型蓄電池の価格は以下のようになっていました(工事費込みの目安価格)。

  • 6.5kWh/蓄電ユニット型番:KPBU65BS 1,977,930円~
  • 9.8kWh/蓄電ユニット型番:KPBU98BS 2,305,780円~
  • 16.4kWh/蓄電ユニット型番:KPBU164BS 3,222,030円~

つまり、6.5kWhでも約200万円から、10kWh近い容量なら230万円以上が相場になるということです。

はぴeセットストレジを15年間利用したときに必要な料金

6.5kwhの蓄電池を利用したときの価格は下の値段の一覧になります。

プラン月額基本料金年額15年間総額
SSプラン(~100kWh)17,220円約20.7万円約310万円
Sプラン(~200kWh)18,720円約22.5万円約337万円
Mプラン(~400kWh)22,220円約26.7万円約400万円
Lプラン(~600kWh)26,120円約31.3万円約469万円

SSプランと蓄電池購入の比較

もしSSプランを選んだ場合、15年間の総額は 約310万円
一方で、6.5kWhの蓄電池を購入すると 工事費込みで約200万円 が必要です。

つまり「蓄電池代200万円」を差し引いて考えると、残りの 約110万円が電気代に相当 します。
月々にすると 約6,100円/月

ただしSSプランは月100kWhまでしか定額に含まれないため、家庭の使電量が多い場合はオーバー分が割高になる点に注意が必要です。

我が家の電気代で当てはめてみると…

2024年1年間の電気使用量と電気代は次の通りです。節約して使っていたので比較的少なめですが、月ごとの変動は大きく出ています。

電気利用量電気代
1月66214930
2月64314617
3月54512832
4月3949681
5月2828096
6月2046793
7月2528419
8月41812561
9月3098562
10月2016361
11月2718217
12月47613957
平均388.110,418

SSプランでは現実的に難しい

平均すると 月388kWh/月、電気代は約10,400円 でした。
一方、SSプランの上限は100kWhなので、我が家の使い方には明らかに合いません。

Sプランで計算してみると…

そこで次にSプラン(200kWhまで定額)の場合を考えてみます。
月額料金は 18,720円
ここから蓄電池の実質代金(約200万円/15年分=11,111円)を差し引くと、電気代部分は約7,609円/月 になります。

ただし、200kWhを超えた分には 25.3円/kWh の追加料金が発生。
我が家の使用量に当てはめると、多くの月で200kWhを超えてしまうので、実際にはもう少し上乗せされることになります。

200kwh差し引いた利用量 (kWh)超過料金 (円)電気代のみ (円)実際に払う電気代 (円)
1月462¥11,689¥19,298¥30,409
2月443¥11,208¥18,817¥29,928
3月345¥8,729¥16,338¥27,449
4月194¥4,908¥12,517¥23,628
5月82¥2,075¥9,684¥20,795
6月4¥101¥7,710¥18,821
7月52¥1,316¥8,925¥20,036
8月218¥5,515¥13,124¥24,235
9月109¥2,758¥10,367¥21,478
10月1¥25¥7,634¥18,745
11月71¥1,796¥9,405¥20,516
12月276¥6,983¥14,592¥25,703
平均188.14,758.93¥12,368¥23,479

ちなみにMプランで計算してみると…

Mプランは400kWhまで定額に含まれるので、我が家の平均利用量(388kWh/月)ならほとんど収まります。
実際にシミュレーションした結果がこちらです。

400kWh差し引いた利用量 (kWh)超過料金 (円)電気代のみ (円)実際に払う電気代 (円)
1月262¥5,843¥16,951¥28,063
2月243¥5,419¥16,527¥27,639
3月145¥3,234¥14,342¥25,454
4月0¥0¥11,108¥22,220
5月0¥0¥11,108¥22,220
6月0¥0¥11,108¥22,220
7月0¥0¥11,108¥22,220
8月18¥401¥11,509¥22,621
9月0¥0¥11,108¥22,220
10月0¥0¥11,108¥22,220
11月0¥0¥11,108¥22,220
12月0¥0¥11,108¥22,220
平均55.67¥1,241¥12,349¥23,461

Mプランを使った場合の結果

  • 1月〜3月、真夏の8月は400kWhを超えて少し追加料金が発生
  • それ以外の月はすべて定額の範囲内で収まる
  • 年間を通じた平均は 実際の支払額 約23,461円/月

となりました。

どちらが得なのかは蓄電池の効率しだい

今回のシミュレーションでは、我が家の利用状況においては Mプランの方がSプランよりもお得 という結果になりました。
ただし、太陽光発電の電気をどれだけ蓄電池にためられるかによっては、Sプランの方が安くなる可能性もあります。

要するに、家庭ごとの使用量や太陽光発電の余剰電力量によって結果は変わる、ということです。

蓄電池を導入することで月額の利用料金の差はどれぐらいになるのか

はぴeセット ストレジを利用した場合、月々の電気代は 蓄電池なし:約10,418円 → 蓄電池あり:約22,000円 となり、約12,000円のアップ という結果になりました。

シミュレーション上は、15年間のリース総額を換算すると 蓄電池を約216万円で購入するのと同等 になります。
単純に電気代だけを比較すると割高ですが、「初期費用ゼロで蓄電池を導入できる」「月々の定額払いで始められる」という点は大きなメリットです。

したがって、まとまった資金を一度に用意するのが難しい人や、災害対策としてどうしても蓄電池を導入したい人にとっては、現実的な選択肢になり得るといえます。

蓄電池を買うよりもリースをしたほうが良い点

蓄電池は購入よりもリースの方が「安心」と「お得感」を感じる場面があります。特に次のような点です。

長期利用を前提に安心して使える
 蓄電池は15年間のうちにトラブルや性能劣化が起こる可能性があります。リースならその間のリスクを関電がカバーしてくれるので、利用者は安定して使い続けられます。

15年間の保証付き
 リース期間中に蓄電池が故障しても、修理費用は無料。購入の場合は修理代が数十万円単位になることもあり、ここは大きな安心ポイントです。

15年後は無償譲渡
 契約終了後は蓄電池が自分のものに。つまり、リース期間を満了すれば実質的に蓄電池を「買った」のと同じ状態になります。

蓄電池はやっぱり自分で買うか待った方がいいんじゃないと思う点

たはぴeセット ストレジのようにリースで蓄電池を導入するのは安心感もありますが、「本当にお得なのか?」と感じる点もあります。

1. 途中解約のリスク

  • 契約は 15年間の長期契約
  • もし支払いが厳しくなったり、引っ越し・離婚・住宅売却などで契約を続けられなくなった場合は、解約精算金(手数料)が発生します。
  • 金額は公式に明示されておらず「残り期間に応じて算出」とされているため、不透明さがあります。

2. 蓄電池の価格そのものが高い

  • 6.5kWhの蓄電池で 200万円超え はやはり割高に感じる人も多いはず。
  • 例として、電気自動車の日産サクラは 20kWhのバッテリーを搭載していて、中古なら100万円台で購入可能。
  • 非常用電源として考えるなら「動く蓄電池」としてのEVの方がコスパが良い、という見方もできます。

3. 自分で購入したほうが柔軟でお得な可能性

  • オール電化プランを利用している家庭では、蓄電池を自分で購入して夜間の安い電気を貯め、昼間に使う方が電気代を抑えやすい。
  • 購入なら機種選びの自由もあり、容量や価格のバランスを自分で決められる。
  • 賢く運用できれば深夜電力で日中をまかなえるため、リースより節約効果が出るケースもあります。

まとめ

  • 初期費用をかけずに今すぐ導入したい人 → リースが現実的
  • 長期的にコストを抑えたい人 → 購入の方が有利になる可能性大

リースには「初期費用ゼロ」「修理保証つき」という安心感がありますが、その一方で 途中解約のリスク・価格の割高さ・自由度の低さ というデメリットもあります。

僕の考え

正直なところ、僕は「蓄電池がお得だと感じる価格」に下がらない限り購入することはないと思います。
これから技術革新でバッテリー性能が大きく変わる可能性も高いですし、焦って導入するよりも「待つ」という選択肢も十分アリです。

そして災害時の非常用電源という点では、ポータブル電源やEV(電気自動車)を活用する方が現時点では現実的 だと考えています。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

2014年にトヨタホームで家を建てました。その経験を踏まえて、家を建てるまでに考えたこととか、家を建てた後にこうした方が良かったって事書いてます!

目次