11月の中旬〜下旬になると気温が一気に下がり、暖房なしで過ごすのが厳しくなってきました。特に11月下旬は早朝の気温が5℃前後になることもあり、暖房を入れないと室温が10℃程度まで下がってしまいます。かなり寒いです。
スマートエアーズの暖房を一度ONにすると、冬の寒い季節が終わるまで基本的に電源をOFFにしません。そのほうが効率が良いとも言われていますし、全館空調のメリットである「家中どこにいても温度が一定になる」という利点を最大限に活かせます。ヒートショック対策にもなりますね。
ただ、誰もいない部屋まで暖め続けるのが本当に良いのかどうか…という悩みは残ります。
スマートエアーズを動かすと家は快適になりますが、電気代は一気に跳ね上がります。
スマートエアーズを使わない日の電気使用量は、平均で 8.5〜10kWh 程度。しかし1階だけスマートエアーズをONにすると、朝9時の時点でこのくらい使います。
さらに1階のスマートエアーズだけでも、1日の使用量は 約20kWh前後。単純に見ると電気の使用量は2倍です。一番寒い時期には 30kWh以上 使ってしまうこともあり、冬場の電気代は相当高くなります。
我が家はオール電化で、これまでの最高電気代は約25,000円。昨年冬の平均は15,000円ほどでした。
オール電化の料金体系変更と太陽光買い取り単価の下落。結果:スマートエアーズは昼につけたほうが良い
昔は、夜間の電気代が安い「オール電化専用プラン(はぴeプラン)」が魅力でしたが、今は電気料金が大きく変わりました。
関西電力のはぴeプランでは、深夜電力が大きく値上がりしています。
- デイタイム(10〜17時)
34.56円 → 28.96円(夏期)
31.77円 → 26.33円(その他季) - リビングタイム(7〜10時・17〜23時)
23.47円 → 22.89円 - ナイトタイム(23〜7時)
10.70円 → 15.20円
デイタイムは安くなっていますが、その時間帯は家にいないことが多い。リビングタイムはほぼ横ばい。ナイトタイムは大幅に値上がりしています。
さらに太陽光の売電価格は、38円 → 8円 に大幅ダウン。これは契約時から分かっていたことですが、
- 電気代が上がる
- 売電単価は下がる
となると、自家発電した電気を「自分で使う(自家消費)」ほうが圧倒的に得です。
スマートエアーズを入れるタイミングは夜ではなく、太陽光が稼ぐ「昼」が正解
スマートエアーズは電源を入れる瞬間に最も電気を使うと言われています。そのため以前は、電気料金の安いナイトタイムに電源をONにしていました。
しかし今は状況が逆転。
- 太陽光で作った電気は売っても 8円
- 自分で使うなら「実質0円〜非常に安い」
- 昼間の電気代も昔より安い
つまり、晴れた日の昼間に電源を入れるのが最も合理的 です。
さらに土日祝はデイタイムの区分がなく、料金が平準化されるので、土日にONするのも相性が良いです。
実際につけてみた結果:電気代は大きく下がった
11月30日にスマートエアーズを久しぶりにONにしました。
- 例年:ON初日は 20〜25kWh 消費
- 日中にONにした今年:約14kWh
太陽光発電で十分にまかなえたため、日中につけることで大幅に節電できました。
2階のスマートエアーズも同じく、日中の太陽光発電だけで十分動かせる日が多いです。
まとめ
スマートエアーズは冬場の快適さを大きく底上げしてくれますが、電気代のインパクトも無視できません。
しかし、電気料金の改定 と 太陽光発電の売電単価の大幅ダウン によって、これまでの「夜につけるほうが得」という常識は大きく変わりました。
結論としては、晴れた日の昼間に電源を入れるのが最も効率的。
- 太陽光の自家発電をそのまま使える
- デイタイムの電気代が以前より安い
- 売電するより自家消費のほうが圧倒的にお得
- 実際に「日中ON」で消費量が大幅に減った(約14kWh)
という結果からも、現在の料金体系では 日中ONがベスト と言えます。
冬の全館空調はどうしても電気代がかかりますが、つけるタイミングを調整するだけで無理なく節約できます。
これからスマートエアーズを使い始める家庭の参考になれば嬉しいです。