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【実体験】ペアローンを組むときは色々と考えて!離婚したら家を手放すことになったのか

僕がトヨタホームで家を購入したときはペアローンで購入しました。夫婦共働きでお互いが正社員で働いていると、借りることができる金額も増えるため若い時は買いやすい方法だと思ってペアローンを選択しました。メリット・デメリットはありますが、僕の場合はペアローンじゃないと借りることが厳しかったのでペアローンを選択しました。

目次

ペアローンを組んで感じたメリット5つ

僕がトヨタホームで家を購入したとき、ペアローンを選んだのは「これなら希望の家を買える」と思ったからです。実際に組んでみて「これはメリットだな」と感じた点を5つまとめました。

1. 借入可能額が増えて希望の家を買えた

夫婦それぞれの年収を合算できるので、一人では手が届かなかった物件も候補に入ります。僕自身も単独では予算オーバーでしたが、ペアローンにしたことで希望していた家を買うことができました。

2. 住宅ローン控除を二人分使える

条件を満たせば、夫婦それぞれで住宅ローン控除を受けられます。僕の場合、一人では満額控除が難しかったのですが、二人に分けたことで結果的に「1か月分の給料くらい」減税されました。これは本当に助かりました。

3. 団信(団体信用生命保険)が2人分で安心

もしどちらかに万一のことがあっても、その人のローンは団信で完済されます。残された側は自分の分だけを返せばいいので安心です。三大疾病の特約なども人ごとに選べるので、保険の面でもメリットは大きいです。

4. 金利タイプを分けてリスク分散できる

ペアローンなら、片方を固定金利・もう片方を変動金利にするなど組み合わせが可能です。僕は妻を変動、僕を固定にしました。当時は安心感を得られましたし、今後の金利上昇を考えればリスク分散ができるのはメリットだと思います。

5. 繰上げ返済の計画が立てやすい

二本のローンがある分、金利が高い方や期間が長い方を優先して返済するなど、柔軟に対応できます。僕も臨時収入があったときは自分のローンを優先的に減らし、利息を節約できました。

2人で借りることによって金利の面でのリスク分散をすることができたり、税金面で優遇を受けることができるので、次に書いていくデメリットを踏まえた上で納得ができるのであればペアローンを組むことはありだと思います。

ペアローンを組んで感じたデメリット3つ

僕がペアローンを組んだときは「借りられる金額が増えるし、メリットが大きい」と思っていました。でも、実際に経験してみると見えてきたリスクもあります。

1. 収入が下がると一気にきつくなる

夫婦ともに安定して働き続けることを前提にローンを組みますが、35年間ずっと同じ状況でいられるとは限りません。
産休・病気・転職などで片方の収入が途切れると、返済は一気に厳しくなります。

僕自身も「二人なら返せる」と思って借りたので、もしどちらかが働けなくなったら…と考えると、背筋が寒くなります。

2. 離婚のときに片付けが大変

家の名義とローンが2人分あるため、整理がとても複雑です。

  • 売却しても残債が出ることがある
  • 片方が住み続ける場合は、もう一方をローンから外すために借り換え・再審査が必要(外せない場合も)

僕は実際に離婚を経験しましたが、ペアローンの整理は大きな壁でした。お互いが冷静に話し合えたからよかったものの、こじれていたらもっと大変になっていたと思います。

3. 住宅ローン控除を“使い切れない”ことがある

住宅ローン控除は所得税額が上限です。年収が低い側は控除枠を余らせてしまい、思ったほど得にならないケースがあります。
僕も計算上は「すごくお得」と思っていましたが、実際に受けられる額は想定より少なく「あれ?こんなものか」と思ったことがありました。


デメリットは深く考えずに契約してしまうと後で苦労するポイントです。特に「収入が減ったとき」と「離婚したとき」は現実に直面すると大きなリスクになります。
ペアローンを検討するなら、「一人になっても返済できるか」を必ず前提にして考えた方がいいと、僕は強く感じました。

離婚後に残った家とペアローンの問題

家を購入して10年。まさか自分が離婚するなんて思ってもいませんでした。ところが現実には夫婦関係が終わり、問題になったのは「家とペアローンの残債をどうするか」でした。
我が家は僕50%・妻50%のペアローンで、それぞれに約1200万円の残債が残っている状況でした。

家は誰が住む?売却して返済する?

最初の問題は「家をどうするか」です。

  • 僕が住み続けるか
  • 売却してローンを清算するか

長らく別居状態だった妻は「家はいらない」と言っていましたが、僕には愛着があり、正直手放すのは気が進みませんでした。

普通なら「売却して返済」が現実的な選択肢になります。ただ僕の場合、別居生活でも家計管理を任されていたので貯蓄がしっかり残っていました。結果、一人分を一括で返済できるだけの資金がありました。

家には僕が住み、妻のローンを一括返済

妻は「自分のローンがなくなればそれでいい」というスタンスでした。
そこで考えた選択肢は次の2つ。

  • 家の権利を僕に変更してローンを組み直す
  • 貯金を使って妻のローンを一括返済する

しかし僕の収入では2400万円の借り換えは難しい。最終的に、貯金を使って妻の分を一括返済し、家の権利はすべて僕に移すことになりました。一人の収入では借り直しは難しい状況でした。収入は安定しているのですが、それほど多くないので…。妻と話し合いをした結果、妻の住宅ローンを一括返済するということにしました。そして家の権利はすべて僕に移すことにしました。

貯金と冷静な話し合いでペアローンを解消できた

どちらかが働けなくなることもペアローンの大きなリスクですが、離婚もまた同じです。
離婚のときにお互いを思いやって冷静に話し合えるならいいのですが、こじれてしまうとすべてが悪い方向に進み、家もお金も整理が難しくなります。

僕の場合は、妻が妥協してくれた部分も多く、話し合いがスムーズに進んだこと。そして、預貯金があったことで大きなトラブルもなく家の譲渡やローンの整理を終えることができました。

ただこれは運が良かっただけだと思っています。
ペアローンを組むときは、必ず 「もし一人になっても返済を続けられるか」 を前提に考えておくことを強くおすすめします。

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この記事を書いた人

2014年にトヨタホームで家を建てました。その経験を踏まえて、家を建てるまでに考えたこととか、家を建てた後にこうした方が良かったって事書いてます!

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